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2023 / 02 / 18

彩り通信 掲載コラム Vol.18 「ニューヨークストーリー 続」

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さて、今回のニューヨーク旅はあの世界貿易センタービルか
ら始まりました。110階まで大きな部屋のような巨大なエレベータ
ーで上がり、さらに階段で屋上まで登り、吹き飛ばされそうな風の
中、初めてのニューヨークシティを眼下に収めました。ハドソン川
とイースト川に守られたマンハッタン島を見る事が出来、大パノ
ラマの高層ビル群はまさにアメリカの富と力だなと…まざまざと感
じた瞬間でした。
夕暮れ時は街の輪郭と夜景の両方を楽しめてそれはそれは息を
飲む程の光の洪水でした。当時はニューヨークの高層ビルと言
えば1931年に出来たエンパイアステートビルがありましたが、
私のニューヨーク摩天楼の夜景体験は今は無きこの世界貿易
センタービルから始まりました。余談になりますが、昨今のニュー
ヨークは細長いビルがたくさん出来てます。ただでさえ土地が狭
い所にビルを建てるのですが、建築技術の発達でしょうか?こん
な細長いビルが建っているなんて…。しかしやっぱりビルは堅牢な
作りの方が迫力がありますね。

私のニューヨーク初訪問は1977年の暮れの事でしたがまさかこ
のビルがそれから24年後に無くなってしまうなどと想像するはずもあ
りませんでした。しかし2001年、世界中に衝撃を与えた同時多発
テロが起こりました。今やこの場所は人々の深い思いが凝縮する
場所でもありますが、2014年にワン・ワールドトレードセンターを
して生まれ変わりました。華やかなニューヨークの憂いに満ちた一
面も感じますが、平和への思いを忘れてはいけませんね。

夜景を楽しんだ後は、すでにニューヨーク入りをしていた今回のバンドメンバーと合
流して、世界の交差点と言われるタイムズスクエアを訪れました
。ニューヨーク郊外に実家のある人間でさえ不慣れな様子
でしたが何と言ってもアメリカ人ですから、いざという時に助かるの
です。(笑)
タイムズスクエアと言えばブロードウエイミュージカルの聖地で
す。毎晩何十とうステージが繰り広げられます。正確には大規
模なステージがブロードウエイ、そして100席~200席位までの
比較的小規模な劇場はオフブロードウエイと言います。大きな
箱のステージはもちろん素晴らしいのですが、オフブロードウエイ
はダンスやパーフォーマンスなども多く、個性的なステージが
面白く、また観客との距離も近く役者の息使いを感じました。眠ら
ない街、ニューヨークのマンハッタン旅はまだまだ続きがあります
…。
因みにタイムズスクエアとはニューヨークタイムズ社(新聞社)
がその場所にあったことからそう呼ばれるようになったらしいのですが、
肝心なニューヨークタイムズ社は現在は移転しております。

 

(栗田屋本店 彩り通信掲載コラム 2020/2)

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