JAZZ COLUMN Vol.6
By KURITA TAKESHI
ジャズピアノ
弾く難しさ
弾く簡単さ
ジャズピアノって、本当に難しいんですか?いやいや、待ってください。まずは、ここで少し驚くべき事実をお話ししましょう。ジャズは、あなたが今まで聞いてきたどんな音楽とも違う自由そのものの音楽です。譜面?あるにはあるけどそれに縛られることはありません。なぜなら、ジャズの魂は「アドリブ」、つまり即興にあります。
さて、ジャズピアノの難しさですが、ここには100年以上の歴史が詰まっています。理論、スタイル、偉大な先人たちの軌跡。
これらはすべて、ジャズの豊かな世界を形作ってきました。しかし、ここで大事なのは、ジャズは決して「語り尽くされた」ものではないということ。ジャズは常に進化し続ける生きた音楽なのです。
では、ジャズピアノを弾くのは簡単なのでしょうか?実はこれも「はい」とも「いいえ」とも言えるんです。ジャズはあなたの経験や価値観に基づいて、自分自身で音楽を決定するもの。
つまり、あなたがどう感じ、どう表現するかによって、その難易度は大きく変わります。
もちろん、情熱と決断が必要です。時には厳しい自己評価が必要になることも。でもここで忘れてはいけないのはジャズは楽しむための音楽であるということ。深刻になりすぎず、時にはユーモアを交えながら自分なりのジャズを見つけ出してください。
未来に向けて、ジャズピアノはますます多様化しさらに個人の表現が求められるようになるでしょう。
あなたがピアノの前に座るその時、あなた自身のジャズの物語が始まるのです。それは時に難しく、時に簡単。
大切な事は簡単な事でも、自身の想いや気持ちをグッと前に出してピアノを叩く事。
それがまさにジャズの魅力。あなた自身のジャズピアノを楽しんでください。
Kurita Takeshi