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2022 / 04 / 04

彩り通信 掲載コラム Vol.12 「初代パコ」

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現在わたしは自宅でネコを飼ってます。この彩り通信にも毎
回登場してくるベンガルネコのパコです。実は今のネコは
パコ二代目です。1980年私がボストンに住んでい
た頃の初代のパコがいました。こちらはヒマラヤンと言う長い
毛の雄ネコで、シャムネコの色で毛だけが長くなったネコ
種でした。わたしはそれまでも動物好きでしたが長いことネコ
は飼ったことがありませんでした。ボストンのある暑い夏の日、
当時の日本人の知り合いの山本くんが突然車で私のア
パートを訪ねてきて、「郊外のペットショップに行ってみない
か!」と半ばむりやり私を連れ出したのです。それまでアメ
リカのペットショップに行った事がなく言われるままに同行
しました。郊外のペットショップはとてつもなく大きく、いまでは
記憶も薄れてはいますがここで初代パコと出会い、気がつ
いたらアパートにネコがいました。生後二か月位の雄ネコ
でした。さてなぜパコという名前を付けたか?私の友人の犬がチコ、そのまた友人
のネコがペコ、じゃあパコにしよう!とそんな感じでし
た。パコはスペイン辺りにある代表的な本当の男
性の名前なんです。

 

 

ボストンでは大学から夕方部屋に戻る
と、玄関のドアにニャーとすり寄ってきてくれて、初めてネコは
こんなに可愛いものかと思いました。その後パコはわたしと一
緒に一年ほどアメリカ生活をして日本に帰国しました。日本
に帰ってからは何故か私の祖母が可愛がりいつのまにか祖
母の良き相手となってくれました。もう大分前の話です。
今、一緒にいる二代目パコを呼べば今は亡き初代パコの事を思い出します・・・
現在は二代目パコに言葉はなくても「日々一生懸命生きる事」、「何事に
も真剣に向き合う事」と多くのことを学ばせてもらっています。もちろん多くの癒
しももらっています。

さて、ボストン時代の友人山本くんとも
すごい偶然とも言うべき出会いをしました。そもそも山本くんも
ボストンに住んでいたのですが、なんと彼は静
岡市出身の中学時代の同級生でした。お互いに風の
便りに渡米していることを知っていましたが、まさか日本から
9000キロも離れた同じボストンの街に住んでるとは知る
由もありませんでした!お互いに行きつけの店や銀行も同
じ、住んでいた所はわずか500メートル位しか離れてい
なかったのですが、約一年間は全く会うことはありませんで
した。しかし突然不思議な出会いをしました。ある日の早
朝に私のアパートの電話が鳴りました。

 

(栗田屋本店 彩り通信 掲載コラム2019/7)

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